日本音響学会2019年秋季研究発表会に参加してきました。

投稿日:2019年9月14日 投稿者:Shiki


2019年9月4日から6日の三日間、日本音響学会2019年秋季研究発表会に参加してきました。
立命館大学の草津キャンパスが会場でした。

私は初日の午前がポスター発表だったため、朝早くから会場で受付。
事前に参加登録していたため並ぶことも無くCD付の冊子を貰えました。

ポスター発表は2時間の間ポスターを貼り、その時間は適宜説明や質疑応答する。
そして時間が終われば早々にポスターを剥がすという形式でした。
学生時代に参加した別の学会ではポスターは1日中貼りっ放しでコアタイムだけ発表者が横に立つという形式だったので、
ポスターを貼って2時間で剥がすというのは驚きでした。

発表内容は割愛しますが、専門外からの発表にも関わらず学生、先生、企業の方々と途切れることなくいろんな方が聞きに来てくれました。
アブストを読み興味をもって聞きに来てくれた方もいて嬉しい限りでした。

発表が早々に終わったので、後はスッキリした気分で口頭発表、ポスター発表を聞きに行きました。

以下に、興味深った発表をいくつか紹介したいと思います。

「屋外音響伝播に及ぼす地表面と気象の影響に関するフィールド実験」
横田考俊さん(小林理研)
音響伝播は気象状況でも変化する、ということで風速や積雪などもファクターにした音響との関係を研究されていました。
自動計測で遠隔からデータを収集されていて豪雪でもへっちゃらだったそうです。

「Sequence-to-Sequence modelを用いた話し言葉音声認識用言語モデルのための書き言葉から話し言葉へのテキスト変換」
小林優矢さん(徳島大)
話し言葉のデータ収集は大変だけど、書き言葉は書物が沢山あるから収集が容易だよね。
そしたら書き言葉から話し言葉に変換する仕組みを作れば”話し言葉のデータ収集”が捗るのでは?
という動機のようで、着眼点になるほど~と心の中で手を叩きました。

「結合音と用いた車内サウンドデザインの検討」
山際納月さん(広島市大院)
“結合音”を利用して車室内の音をワクワクにしよう! という研究。
研究の日が浅い印象でしたが音を消すのでは無く、音を出すことで車内を楽しくしようという目的に惹かれました。
自動車技術会でも発表して欲しいです。

「音響特徴量と抑揚の操作が発話音声の好感度に与える影響の分析」
堀池梓哉さん(山梨大)
オリジナルの音声をいくつかのパラメータに沿って変化させて好印象の音声を探り、
どのパラメータが好印象に影響があるかを研究したもの。
また、これを利用してオリジナルの発話者は好印象を与えるため発声練習ができるという。
そのソフト欲しいなぁ、と思って聞いてみたら門外不出との事でした。残念。

「スマートスピーカにおける多人数会話のための音響・言語情報を用いた応答義務推定」
柴田護さん(千葉工大)
「Alexa」などのAI音声サービスが話しかけていないのに突然話し出す、という課題に対する取り組み。
私は使ってないのでよく知らないのですが、家族で会話をしているときに割り込んで勝手に話し出すことがあるとか。
質問された時には必ず応答し、それ以外の時には応答しない。これを目標としているそうです。
しかもこの研究では質問の前に「Alexa!」などのように質問の前に呼びかけることも無しで、
上記の要求を満たすよう実験していて、難易度が高くて驚きました。
人間でも質問していないのに応答する人がいるというのに…。AI頑張れ~。

紹介終わり。

3日間参加しましたが専門外の学会は学ぶことが多くとても刺激的でした。
来年も参加するかわかりませんが、参加するならまた発表ネタを持って挑みたいと思います。


初日の帰り道。奇麗な虹が出来ていました(よく見ると副虹もできています)。